介護福祉士国家試験の勉強を始めたい。でも、勤務が終わると疲れている。家事や用事もあり、まとまった時間が取れない。介護現場で働きながら受験を目指す方にとって、これはとても現実的な悩みです。
そこで大切になるのが、すき間時間の使い方です。毎日1時間、2時間と机に向かえなくても、10分の学習を積み上げることで、知識は少しずつ定着していきます。介護福祉士国家試験は範囲が広いため、一度に覚えようとすると苦しくなります。忙しい介護職には、短時間で何度も繰り返す学習法が向いています。
10分学習は「ひとつだけ」に絞る
すき間時間学習で失敗しやすいのは、あれもこれもやろうとすることです。10分しかないのに、参考書を読み、問題集を解き、ノートも書こうとすると、それだけで時間が過ぎてしまいます。
10分学習では、やることをひとつに絞ります。たとえば、一問一答を5問だけ解く。昨日間違えた問題の解説だけ読む。苦手な用語を3つだけ確認する。参考書の見出しだけ見る。このくらいで十分です。
大切なのは、長く勉強することより、知識に何度も触れることです。「今日はここだけ」と決めると、短い時間でも集中しやすくなります。
覚えるコツは「読む」より「思い出す」
試験勉強では、参考書を読むことも大切です。ただし、読むだけでは記憶に残りにくいことがあります。
そこで意識したいのが、思い出す練習です。たとえば、認知症の中核症状を学んだら、参考書を閉じて「どんな症状があったかな」と思い出してみます。全部言えなくても構いません。思い出そうとすること自体が、記憶を強くする練習になります。
一問一答や過去問が役立つのは、この「思い出す練習」が自然にできるからです。正解したかどうかだけでなく、「なぜその答えになるのか」を確認すると、知識が試験で使える形に変わっていきます。
時期に合わせて10分の中身を変える
勉強を始めたばかりの時期は、参考書の目次や見出しを見て、試験範囲の全体像をつかみます。分からない言葉が多くても、最初から細かく覚えようとしすぎないことが大切です。
基礎固めの時期は、一問一答を中心に進めます。10分で5問程度を解き、間違えた問題の解説を確認します。間違いは弱点を教えてくれる材料です。
過去問に入る時期は、1問だけでもよいので、問題文を読み、選択肢を比べ、正解の理由を確認します。介護福祉士国家試験では、「最も適切なもの」を選ぶ問題が多いため、選択肢を落ち着いて比較する練習が大切です。

勤務に合わせて学習を軽く変える
勤務前は、昨日の内容を1つだけ思い出す時間にします。休憩中は、一問一答を1問だけ解く、または暗記カードを見る程度で十分です。帰宅後は、疲れていることを前提に、10分だけ復習します。
夜勤明けは、無理に問題を解かなくても構いません。付箋を貼ったページを見る、間違えた問題の解説を読む、音声や動画で耳から確認するなど、「見るだけ学習」でも学習の流れはつながります。
疲れている日に無理をしすぎると、勉強そのものが嫌になってしまいます。大切なのは、完璧に進めることではなく、ゼロの日を減らすことです。
現場経験と結びつけると覚えやすい
介護職の強みは、日々の現場経験があることです。試験に出てくる言葉を、現場の場面と結びつけると記憶に残りやすくなります。
たとえば、「尊厳の保持」は、利用者の希望を確認してから介助する場面や、プライバシーに配慮する場面とつながります。認知症の理解も、見当識障害や記憶障害を、実際の利用者の言動と結びつけると理解しやすくなります。
試験勉強は、現場から離れた知識ではありません。日々のケアを、国家試験の用語で整理する学習でもあります。
まとめ|10分を積み上げる
介護福祉士国家試験の学習は、まとまった時間が取れる人だけのものではありません。
一問解く。ひとつ思い出す。ひとつ確認する。現場の場面と結びつける。
その小さな積み重ねが、試験本番で「見たことがある」「思い出せる」という力につながります。忙しい介護職だからこそ、10分のすき間時間を味方につけていきましょう。今日できる小さな一歩から始めれば大丈夫です。
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