介護福祉士国家試験の学習では、早い段階で「どの科目で点数を伸ばすか」を考えておくことが大切です。
第39回介護福祉士国家試験では、A・B・Cの3パートを意識した学習が重要になります。試験センターの合格基準では、配点は1問1点で、Aパート60点、Bパート45点、Cパート20点、合計125点満点と示されています。
ただし、受験年度の正式な試験日程、科目構成、合格基準は、必ず試験センターの最新資料で確認してください。
Aパートは配点が大きい
Aパートは60点分あり、全体の中でも配点が大きいパートです。
含まれる試験科目群は、次の4つです。
・人間の尊厳と自立、介護の基本
・社会の理解
・人間関係とコミュニケーション、コミュニケーション技術
・生活支援技術
ここで問われるのは、介護福祉職としての土台です。
利用者の尊厳を守ること、自立を支えること、介護保険制度や社会保障の仕組みを理解すること、本人・家族・多職種と適切に関わることなどが含まれます。
特に生活支援技術は、現場経験と結びつけて学びやすい科目です。食事、入浴、排泄、移動、睡眠など、日々の支援場面を思い浮かべながら確認すると、知識が定着しやすくなります。
Bパートは「なぜ?」で理解する
Bパートは45点分です。
含まれる試験科目群は、次の5つです。
・こころとからだのしくみ
・発達と老化の理解
・認知症の理解
・障害の理解
・医療的ケア
Bパートは暗記問題が多く、苦手意識を持ちやすい分野です。
ただ、現場の「なぜ?」と結びつけると理解しやすくなります。
なぜ転倒しやすくなるのか。
なぜ食事中にむせやすいのか。
なぜ認知症の方は不安や混乱を感じやすいのか。
なぜ障害特性に応じた配慮が必要なのか。
このように介護場面とつなげて考えると、丸暗記だけの学習になりにくくなります。
Cパートは知識を使う力が問われる
Cパートは20点分です。
含まれる試験科目群は、介護過程と総合問題です。
点数だけを見ると少なく感じるかもしれません。しかし、Cパートでは、AパートとBパートで学んだ知識を使って、具体的な支援を考える力が問われます。
事例文を読みながら、利用者の状態、生活背景、本人の希望、家族関係、支援上の課題を整理します。そのうえで、介護職としてどのように関わるかを判断します。
Cパートは、知識を確認するだけでなく、支援を組み立てる力を育てるパートです。
得点源だけに偏らない

得点源を考えることは大切です。
ただし、配点が大きい科目だけを学習する進め方はおすすめできません。
介護福祉士国家試験では、総得点の基準に加えて、試験科目群ごとの得点状況も合格基準に関係します。苦手科目を完全に放置すると、総得点が伸びにくくなり、合格基準の面でも不安が残ります。
得意科目で点数を伸ばしながら、苦手科目にも少しずつ触れておくことが大切です。
6月は「伸ばす科目」と「失点を減らす科目」を分ける
6月の時点で、すべてを完璧にする必要はありません。
まずは、自分にとって点数を伸ばしやすい科目を確認しましょう。
現場経験がある方は、生活支援技術や介護の基本が得点源になりやすいことがあります。制度に関心がある方は、社会の理解で点数を積み上げやすいかもしれません。事例を読むのが得意な方は、Cパートで安定した得点を狙えます。
同時に、苦手科目も早めに見つけておきましょう。
医療的ケア、こころとからだのしくみ、社会の理解などは、苦手意識が出やすい科目です。早めに少しずつ触れておくと、直前期の負担を減らせます。
まとめ|得点源を伸ばし、全体を底上げする
介護福祉士国家試験では、配点を意識した学習が大切です。
Aパートは配点が大きく、得点を伸ばしやすい科目群が含まれます。
Bパートは苦手にしやすい分野ですが、現場の「なぜ?」と結びつけると理解しやすくなります。
Cパートは、知識を使って支援を考える実践的な力が問われます。
6月は、参考書や問題集を開きながら、次の2つを確認してみてください。
- どの科目で点数を伸ばすか。
- どの科目で失点を減らすか。
この2つが見えてくると、これからの学習計画が立てやすくなります。
参考・出典
- 公益財団法人社会福祉振興・試験センター「介護福祉士国家試験 合格基準」
- 公益財団法人社会福祉振興・試験センター「令和8年度 第39回介護福祉士国家試験(予定)」
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