介護保険最新情報Vol.1505|介護WEBサービスAPI仕様書とケアプランデータ連携標準仕様の今後

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厚生労働省は、令和8年5月27日付で、介護保険最新情報Vol.1505「『介護保険資格確認等WEBサービスとの連携におけるAPI仕様書(暫定版)』の公開及び『ケアプランデータ連携標準仕様』の今後の取扱いについて」を発出しました。

今回の通知は、介護情報基盤と介護ソフトのAPI連携に向けた暫定版仕様書の公開と、ケアプランデータ連携標準仕様の今後の取扱いを知らせる情報提供です。

現時点で、介護事業所等に直ちに新たな運用変更や加算要件の変更を求める内容は示されていません。今後の介護ソフトベンダーの対応や、追加周知を確認していく段階の情報として受け止める必要があります。

API仕様書の暫定版が公開

介護情報基盤は、介護事業所等が、介護保険サービスの利用者に関する介護情報等を電子的に閲覧できるようにする仕組みです。通知では、介護保険被保険者証等情報、要介護認定情報等が例示されています。

今回、介護保険資格確認等WEBサービスと、介護事業所等で利用されている介護ソフトとのAPI連携に関する仕様書の暫定版が公開されました。

APIとは、システムやアプリケーション間で情報やデータをやり取りする仕組みを指します。API連携に対応した介護ソフトを利用することで、職員がブラウザ画面にアクセスせず、業務で使用している介護ソフト上で介護情報基盤の情報を閲覧できるようになることが説明されています。

ただし、今回のAPI仕様書は暫定版です。検討中の事項も含まれており、今後さらに技術的な検討を行った上で内容が更新される予定です。確定版は、令和8年夏頃を目途に改めて公表される予定とされています。

API連携機能は今後の予定

介護ソフトと介護WEBサービスとのAPI連携機能については、今後、介護ソフトベンダー向けのベンダー試験を実施する予定とされています。

ベンダー試験の開始時期、申し込み方法、具体的な実施方法、機能のリリース時期は、別途周知される予定です。

また、API連携機能のリリース時期は、ケアプランデータ連携システムと介護情報基盤との統合以降を予定しているとされています。

そのため、介護事業所等が現時点でAPI連携機能を利用開始する段階にはありません。今後の通知や、利用している介護ソフト会社からの案内を確認していくことになります。

ケアプランデータ連携標準仕様の今後

ケアプランデータ連携システムは、今後、介護情報基盤との統合が予定されています。統合後は、介護WEBサービスの一機能であるケアプランデータ連携機能となります。

これに伴い、これまで示されてきた「ケアプランデータ連携標準仕様」は、今後、本API仕様書の別紙として示されることになります。

ここで確認しておきたいのが、介護ソフトの対応バージョンです。

通知では、ケアプランデータ連携システムが介護情報基盤と統合した後は、標準仕様第4.1版または標準仕様第5.0版に対応した介護ソフトのみが、ケアプランデータ連携機能を利用できるとされています。

ケアプランデータ連携システムを利用している事業所は、現在使用している介護ソフトが、標準仕様第4.1版または第5.0版に対応しているか、今後どのように対応予定かを、介護ソフト会社の案内等で確認しておくことが大切です。

事業所が確認しておきたいこと

今回の通知は、主に介護ソフトベンダーの改修検討や、今後のシステム連携に関する情報提供です。

介護事業所等では、現時点で新たな操作を始めるというより、次の点を確認しておくと安心です。

  • 使用中の介護ソフトのAPI連携対応
    今後、介護WEBサービスとのAPI連携にどのように対応する予定かを確認する。
  • ケアプランデータ連携標準仕様への対応状況
    ケアプランデータ連携システムを利用している場合、標準仕様第4.1版または第5.0版への対応状況を確認する。
  • 今後の通知やベンダー案内の確認体制
    厚生労働省の後続通知や、介護ソフト会社からの案内を見落とさないよう、確認担当や共有方法を決めておく。

まとめ

介護保険最新情報Vol.1505は、介護WEBサービスと介護ソフトのAPI連携に向けた暫定版仕様書の公開と、ケアプランデータ連携標準仕様の今後の取扱いを示した情報提供です。

現時点では、仕様書は暫定版であり、確定版や具体的なリリース時期、ベンダー試験の詳細は今後の周知事項です。

一方で、ケアプランデータ連携システムを利用している事業所では、統合後に利用できる介護ソフトの条件として、標準仕様第4.1版または第5.0版への対が通知上示されています。

今後の通知とあわせて、使用中の介護ソフト会社からの案内を確認しておくことが、実務上の大切なポイントです。

※ご確認いただきたい点

本記事は、厚生労働省が公表した介護保険最新情報Vol.1505の原文(※)に沿って、実務者向けに要点を整理したものです。
できる限り正確を期して記載していますが、実際の運用判断にあたっては、必ず厚生労働省の原通知・関係告示・最新の疑義解釈等の一次情報をご確認ください。

とくに、厚労省通知や医療関係の情報は、通知本文の文脈や関連する告示・算定ルールをあわせて確認することが重要です。
本記事は実務理解を助けるための参考情報であり、最終的な判断は必ず元情報に基づいて行っていただくことをおすすめします。

関連リンク

介護保険最新情報vol.1505(【事務連絡】「介護保険資格確認等WEB サービスとの連携におけるAPI 仕様書(暫定版)」の公開及び「ケアプランデータ連携標準仕様」の今後の取扱いについて)(令和8年5月27日厚生労働省老健局老人保健課、介護保険計画課、高齢者支援課、認知症施策・地域介護推進課事務連絡)

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梅沢 佳裕

ベラガイア17 人材開発総合研究所 代表
最新福祉情報サイト【介護キャンパス】主宰
梅沢 佳裕

社会福祉士・介護支援専門員・アンガーマネジメントファシリテーター他。
東京都を拠点に、介護・福祉事業所の人材育成、管理職研修、法定研修、制度改正対応、BCP、カスタマーハラスメント対策などをテーマに、研修講師・コンサルティング・執筆活動を行っています。

最新福祉情報サイト【介護キャンパス】では、介護保険制度、介護報酬改定、虐待防止、身体拘束廃止、介護記録、ケアマネジメント、人材育成など、介護・福祉現場に必要な情報を実務者目線で発信しています。
公的資料や最新通知を確認しながら、制度と現場実践をつなぐ分かりやすい解説を心がけています。

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