介護BCPひな形|自然災害BCPを“見て動ける”形へ―机上訓練・見直しに使える災害対応ナビシート

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※記事の巻末から、「介護・福祉BCP 災害対応ナビシート」Word版をご購入・ダウンロードいただけます。

介護・福祉事業所では、自然災害や感染症に備えたBCP(業務継続計画)の策定が進んできました。

一方で、BCPは作成しただけで終わりではありません。

厚生労働省は、介護施設・事業所向け(高齢者・障害者関連事業所)にBCPのひな形や作成方法を公開するとともに、「作成したBCPを役立つものにするための机上訓練」についても、入所系・通所系・訪問系・居宅介護に分けて研修資料を公開しています。

また、BCPに実効性を持たせるためには、職員への周知、研修、訓練(シミュレーション)、定期的な見直しを行うことが重要とされています。

つまり、これからは「BCPを作る」だけでなく、「実際に使ってみて、点検し、見直す」ことまで考える必要があります。

この記事で確認できること

・介護BCPを作成した後に行いたい机上訓練と見直し
・自然災害発生時にBCP本体だけでは対応しにくい理由
・災害時に職員が「見て動ける」資料を準備する考え方
・介護・福祉事業所向け「災害対応ナビシート」の活用方法

自然災害が起きてからBCPを開いている余裕はない

BCP研修の中で繰り返しお伝えしていることがあります。

自然災害が発生した直後に、分厚いBCPを最初から開いて確認している余裕はありません。

大きな地震が発生した場合、まず必要なのは自分自身と利用者の安全確保です。

その後も、

  • 利用者・職員の安否確認
  • 火災や建物被害の確認
  • 停電・断水・通信障害の確認
  • その場にとどまるか、避難するかの判断
  • 医療的ケアや服薬など優先して継続する支援
  • 家族等や関係機関への連絡

など、短時間のうちに多くの確認と判断が必要になります。

だからこそ平時のうちに、「災害が起きたら、何をどの順番で確認するのか」を簡潔なフローや一覧にしておくことが大切です。

BCP本体と、発災時に職員が手元で確認する資料は、役割を分けて準備しておくと実際の対応につながりやすくなります。

BCPを「現場で動ける形」にする災害対応ナビシート

そこで今回、ベラガイア17版として作成したのが、

「介護・福祉BCP 災害対応ナビシート」

です。

これは、BCPそのものを一から作成するためのひな形ではありません。

厚生労働省等のひな形を参考にすでに作成しているBCPをもとに、自然災害発生時に職員が「次に何を確認し、どう動くか」を見やすく整理するためのWord様式です。

商品版は、次の3点セットで構成しています。

① 共通対応ナビ 5枚
安全確保/安否確認/第一報/避難判断/重要業務継続

② 災害別対応ナビ 4枚
地震・津波/水害・土砂災害/噴火・降灰/停電・断水・通信喪失

③ 確認シート 5枚
要配慮者・優先対応者/緊急連絡先・避難先/利用者家族等/職員/非常電源・備蓄

※合計14枚のシート本体に、表紙・使い方・注意事項を加えています。

Word版だから自事業所用に加工できる

今回の資料は、編集可能なWord形式にてダウンロードできるように作成いたしました。

自然災害BCPは、事業所の所在地、建物構造、サービス形態、利用者特性によって必要な対応が変わるからです。

たとえば、介護老人福祉施設や障害者支援施設などの入所・居住系では、夜間体制、非常電源、食事・排泄、医療的ケアなどを具体化しておく必要があります。

通所介護や生活介護などでは、利用中の安全確保に加えて、送迎中の対応や家族等への引き渡しも検討しておきたいところです。

訪問介護、居宅介護、重度訪問介護では、訪問中の利用者・職員の安全確認や、その後の訪問継続をどう判断するかも課題になります。

障害福祉分野でも、自然災害時に利用者と職員の安全を確保しながらサービスを継続するためのBCP策定や研修・訓練が求められています。

そこでナビシートには、購入後に編集しやすいよう、

[ここに事業所名を入力]
[ここに電話番号を入力]
[ここに利用者名を入力]

といった薄いグレーのガイドを入れています。

自事業所の情報を入力した後はガイドを削除し、必要なページだけを印刷して使用できます。

机上訓練で使うとBCPの課題が見えてくる

この災害対応ナビシートは、実際の災害時だけでなく、BCPの机上訓練にも活用できます。

厚生労働省も、BCP作成の研修とあわせて、作成したBCPを実際に役立つものにするための机上訓練を紹介しています。

たとえば、「震度6強の地震が発生。停電し、電話もつながりにくい」という場面を設定します。

ナビシートを見ながら、

  • 誰が利用者の安否を確認するのか
  • その時点の責任者は誰か
  • どの段階で避難を判断するのか
  • 非常電源はどこにあるのか
  • 家族等への連絡はどうするのか
  • 通信できない場合はどうするのか

を職員同士で確認します。

実際に動きを追ってみると、

「連絡先が古い」
「避難先までの経路が曖昧」
「非常電源の使い方を知っている職員が限られている」
「夜間の少人数体制では移動支援が足りない」

といった課題が見えてきます。

そこでBCPやナビシートを修正する。

この訓練 → 点検 → 見直しの繰り返しが、BCPの実効性を高めていきます。

厚生労働省も、BCPに実効性を持たせるには、平時から研修・訓練を行い、定期的に見直すことが重要としています。

介護BCPのひな形を探している方へ

厚生労働省では、介護施設・事業所向けに自然災害BCPのひな形をWord形式で公開しています。BCPをこれから策定する場合は、まず公的なひな形やガイドラインを確認することをおすすめします。

今回の「災害対応ナビシート」は、そのひな形となるだけではなく、各事業所様が自由に加工し、使いやすいオリジナル仕様に編集できる様式です。

役割は、

BCPを作るためのひな形
↓
自事業所のBCPを完成
↓
机上訓練で確認
↓
発災時に使いやすい情報をナビシートへ整理

という位置づけです。

BCP本体と併せて使用することで、平時の訓練から実際の災害対応までつなげやすくなります。

まとめ|BCPを「作った計画」から「使える計画」へ

BCPは、ファイルに保存しておくだけでは十分ではありません。

職員が内容を知り、訓練で使い、そこで見つかった課題を修正していくことが必要です。
そして自然災害が発生したときには、その場で必要な情報をすぐ確認できる形にしておくことも大切です。

ベラガイア17版「介護・福祉BCP 災害対応ナビシート」は、自事業所のBCPを、いざというときに“見て動ける形”へ整理するための実務ツールとして作成しました。

BCPの机上訓練や見直しとあわせて、平時のうちに自事業所版を作成してみてください。

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梅沢 佳裕

ベラガイア17 人材開発総合研究所 代表
最新福祉情報サイト【介護キャンパス】主宰
梅沢 佳裕

社会福祉士・介護支援専門員・アンガーマネジメントファシリテーター他。
東京都を拠点に、介護・福祉事業所の人材育成、管理職研修、法定研修、制度改正対応、BCP、カスタマーハラスメント対策などをテーマに、研修講師・コンサルティング・執筆活動を行っています。

最新福祉情報サイト【介護キャンパス】では、介護保険制度、介護報酬改定、虐待防止、身体拘束廃止、介護記録、ケアマネジメント、人材育成など、介護・福祉現場に必要な情報を実務者目線で発信しています。
公的資料や最新通知を確認しながら、制度と現場実践をつなぐ分かりやすい解説を心がけています。

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参考資料

厚生労働省「介護施設・事業所における業務継続計画(BCP)作成支援に関する研修資料・動画」
厚生労働省「業務継続計画(BCP)の作成について」
厚生労働省「自然災害発生時の業務継続ガイドライン・ひな形」
東京都福祉局「障害者施設等におけるBCP策定等に係る参考資料」

購入・ダウンロードはこちら

下記より、「ベラガイア17版 介護・福祉BCP 災害対応ナビシート」Word版をご購入・ダウンロードいただけます。

販売価格:600円(税込)

共通対応ナビ5枚、災害別対応ナビ4枚、確認シート5枚を収録。
購入後は、事業所名や連絡先、避難先、利用者情報などを入力し、自事業所専用の災害対応ナビシートとして編集してご活用ください。

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