ケアマネ試験対策|介護保険制度改正と介護報酬改定はどこまで覚える?

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ケアマネ試験の学習で、不安になりやすいのが介護保険制度改正です。

「最新ニュースまで覚える必要があるのか」
「介護報酬改定と制度改正は何が違うのか」
「どこまで試験対策として押さえればよいのか」

このあたりで手が止まる方も少なくありません。

まず整理したいのは、試験対策で軸にする情報と、実務ニュースとして知っておく情報は分けて考えるということです。

令和8年度、2026年度の受験生が学習の中心に置きたいのは、近年の大きな見直しである令和6年度、2024年度の介護報酬改定・制度見直しの流れです。

令和6年度介護報酬改定では、厚生労働省が、地域包括ケアシステムの深化・推進、自立支援・重度化防止に向けた対応、良質な介護サービスの効率的な提供に向けた働きやすい職場づくり、制度の安定性・持続可能性の確保などを大きな方向性として示しています。

一方で、2026年現在は、令和8年度の処遇改善加算に関する動きや、介護支援専門員の更新の仕組みに関する法改正案など、実務上気になるニュースも出ています。厚生労働省は、令和8年度介護報酬改定に関する情報として、処遇改善加算の考え方や事務処理手順、様式例などを公表しています。

また、社会福祉法等の一部を改正する法律案では、介護支援専門員に係る研修受講を要件とした更新の仕組みを廃止するなど、法定研修に係る見直しが示されています。ただし、これは法案段階の情報であり、成立後の正式な内容を確認する必要があります。

こうした最新情報は、実務者として知っておきたい大切な動きです。
ただし、すべてを今すぐ試験対策として暗記するという意味ではありません。

受験予定地の受験要項や出題範囲を確認しながら、まずは令和6年度改定を中心に、介護保険制度がどの方向へ動いているのかを押さえていきましょう。

まず押さえたい3つの流れ

制度改正を読むときは、細かな項目を追う前に、次の3つの流れで整理すると学習しやすくなります。

1. 介護人材不足への対応

1つ目は、介護人材不足への対応です。

業務の効率化、ICT活用、生産性向上、処遇改善は、近年の重要テーマです。介護現場を支える人材をどう確保し、働き続けられる環境をどう整えるかは、制度全体に関わる大きな論点です。

処遇改善については、令和6年度改定で加算体系が整理され、その後も令和8年度改定に関する通知や事務処理手順が示されています。試験対策では、まず令和6年度改定の基礎を押さえ、令和8年度以降の動きは最新の実務情報として切り分けて確認しましょう。

2. 利用者の尊厳と安全

2つ目は、利用者の尊厳と安全です。

高齢者虐待防止、身体的拘束等の適正化、感染症対応、業務継続計画は、現場の質と安全に関わる論点です。

これらは、単なる用語暗記として覚えるよりも、利用者の生活と権利を守る仕組みとして理解すると、選択肢を読みやすくなります。

「なぜその仕組みが必要なのか」
「利用者の尊厳や安全とどう関わるのか」

この視点を持つと、制度改正の流れがつかみやすくなります。

3. 医療と介護の連携

3つ目は、医療と介護の連携です。

在宅生活を続ける高齢者が増える中で、入退院時の連携、看取り、リハビリテーション、口腔、栄養などの連携が重視されています。

ケアマネジャーは、利用者の生活全体を見ながら、必要なサービスや専門職をつなぐ役割を担います。そのため、医療と介護の連携は、ケアマネ試験でも理解しておきたい流れです。

細かい加算名や算定要件を最初から追いかけるよりも、まずは「在宅生活を支えるために、医療と介護の連携が重視されている」と整理しておきましょう。

細部は問題演習で確認する

制度改正の学習で注意したいのは、最初から細かい数字や名称を追いかけすぎないことです。

もちろん、試験では正確な知識が必要です。
けれど、6月の段階では、まず全体の方向をつかみ、一問一答や過去問の中で必要な知識を確認していく方が進めやすくなります。

たとえば、次のように分類できるだけでも、選択肢の読み方は変わります。

  • 人材確保や処遇改善に関する話
  • 虐待防止や安全管理に関する話
  • 医療と介護の連携に関する話
  • 制度の持続可能性に関する話

制度改正を細かな暗記項目として見ると、範囲が広く感じます。
一方で、制度の流れとして見ると、何を問われているのかが少しずつ見えやすくなります。

まとめ|最新ニュースに振り回されすぎない

介護保険制度改正は、範囲が広く見えるため、不安になりやすい分野です。

けれど、試験対策では、最新ニュースをすべて追いかけるより、出題の軸になる改定と、今後の実務ニュースを分けて考えることが大切です。

まずは、令和6年度介護報酬改定・制度見直しの大きな流れを押さえる。
そのうえで、一問一答や過去問を通して、出題されやすい知識を確認する。

今日できることは、改正項目を全部覚えることではありません。

  • テキストの改正ポイントを見開き1〜2ページ確認する。
  • 関連する一問一答を数問解いてみる。
  • 間違えたところだけ、テキストに戻って確認する。

その積み重ねが、ケアマネ試験の得点力につながっていきます。


参考・出典

  • 厚生労働省「令和6年度介護報酬改定について」
  • 厚生労働省「令和6年度介護報酬改定に向けた基本的な視点(案)」
  • 厚生労働省「令和8年度介護報酬改定について」
  • 厚生労働省「介護職員等処遇改善加算に関するQ&A(第1版)」
  • 厚生労働省「社会福祉法等の一部を改正する法律案の概要」

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梅沢 佳裕

ベラガイア17 人材開発総合研究所 代表
最新福祉情報サイト【介護キャンパス】主宰
梅沢 佳裕

社会福祉士・介護支援専門員・アンガーマネジメントファシリテーター他。
東京都を拠点に、介護・福祉事業所の人材育成、管理職研修、法定研修、制度改正対応、BCP、カスタマーハラスメント対策などをテーマに、研修講師・コンサルティング・執筆活動を行っています。

最新福祉情報サイト【介護キャンパス】では、介護保険制度、介護報酬改定、虐待防止、身体拘束廃止、介護記録、ケアマネジメント、人材育成など、介護・福祉現場に必要な情報を実務者目線で発信しています。
公的資料や最新通知を確認しながら、制度と現場実践をつなぐ分かりやすい解説を心がけています。

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