介護記録は、日々のケアをチームで共有し、利用者の状態変化、家族対応、事故予防につなげる大切な実務です。
一方で、現場では「何を書けばよいのか分からない」「文章にするのが苦手」「いつも同じ表現になってしまう」と悩む職員も少なくありません。
この記事では、まず介護キャンパス主宰・梅沢佳裕の著書を紹介し、そのうえで、介護記録の理解を深めるために役立つ関連書籍を紹介します。職場内研修や新人指導の参考書を探している方にも役立つ選書です。
まず紹介したい一冊:介護記録の実務に役立つ本
この本を読んで役立つこと
介護記録に苦手意識がある方や、場面別の文例を手元で確認したい方に紹介したいのが、
●梅沢佳裕の著書『介護職スキルアップブック 手早く書けてしっかり伝わる!介護記録の書き方&場面別文例集』(秀和システム)です。

この本では、介護記録の基本だけでなく、食事、入浴、排泄、認知症ケア、送迎、夜間巡視、ヒヤリハット、家族連絡など、現場で記録に迷いやすい場面を幅広く取り上げています。出版社公式ページでも、介護記録を手早くしっかり書くためのコツと観察ポイント、介護の75場面でよくある253文例を収録した本として紹介されています。
介護記録は、長く詳しく書けばよいものではありません。大切なのは、利用者の状態、職員の対応、その後の変化が、第三者にも伝わることです。本書は、そのための観察ポイントや表現例を、現場で確認しやすい形でまとめています。
こんな方におすすめ
- 介護記録に苦手意識がある方
- 何を書けばよいか迷いやすい新人職員
- 新人職員を指導するリーダー・主任
- 記録研修の参考書を探している管理者
- 場面別文例や要注意語を確認したい方
梅沢からのおすすめコメント
介護記録は、忙しい現場でも欠かせない実務です。この本では、「この場面では何を見て、どのように残せばよいのか」が分かるように、具体的な文例と観察ポイントを盛り込みました。
記録に苦手意識がある方が、日々の実務のなかで少しでも書きやすくなることを意識してまとめています。
あわせて読みたい現場で役立つ関連書籍
【2024年改正介護保険対応版】新しい介護記録の書き方・活かし方

介護記録を、LIFEや多職種連携、自立支援・重度化防止の視点から学びたい方に向いている一冊です。2024年改正介護保険に対応した改訂新版であり、記録した情報が他職種に共有され、療養管理や自立支援・重度化防止のデータになるという視点が示されています。
文例を探すだけでなく、「記録をどう読み、どうケアに活かすか」を考えたい管理者やリーダーにとって、視野を広げてくれる本です。
梅沢コメント
これからの介護記録に求められる役割を確認したい方に参考になる本です。記録を単なる作業で終わらせず、ケアの質向上につなげる視点を学びたい方に向いています。
伝わる介護記録の書き方 基本解説と事例でよくわかる

介護記録の基本と表現例を学びたい方に向く一冊です。出版社公式ページでは、介護記録を書く意味、事実を書くために観察すること、事実に対して思考すること、相手に説明することの大切さを扱い、必要項目や表現例を紹介する本とされています。
食事、排泄、入浴、認知症、家族対応、スタッフ間のやりとり、事故・ヒヤリハットなど、日常業務に近い場面が扱われている点も現場向きです。
梅沢コメント
記録を「相手に伝わる情報」として学びたい新人職員や若手職員に紹介しやすい本です。記録の基本を丁寧に確認したい職場にも向いています。
書くべきことがよくわかる!介護記録の書き方

2024年以降の新刊ではありませんが、観察ポイントと記録文例を結びつけて学びたい方に参考になる一冊です。紀伊國屋書店の情報では、記録に必要な観察ポイントをイラストでまとめ、21の例文で記録の書き方を解説する内容とされています。
新人職員への記録指導や、職場内研修で「何を見て、どう書くか」を伝える際に活用しやすい本です。
梅沢コメント
記録指導では、具体的な観察ポイントと文例があると伝えやすくなります。新人教育の参考候補として使いやすい一冊です。
目的別に選ぶならどの本がよいか
| 読者の目的 | 向いている本 |
|---|---|
| 場面別文例をすぐ確認したい | 介護記録の書き方&場面別文例集 |
| 介護記録の基本を現場目線で学びたい | 介護記録の書き方&場面別文例集 |
| LIFEや制度改正との関係を確認したい | 新しい介護記録の書き方・活かし方 |
| 伝わる記録の基本を学びたい | 伝わる介護記録の書き方 |
| 新人指導や職場内研修に活かしたい | 書くべきことがよくわかる!介護記録の書き方 |
まとめ:目的に合わせて、現場で使いやすい一冊を選ぶ
介護記録の本には、それぞれ得意分野があります。
場面別文例を確認したい方、記録の基本を学びたい方、LIFEや制度改正との関係を知りたい方、新人指導に活かしたい方では、選ぶ本も変わります。
大切なのは、今の自分や職場の課題に合った本を選ぶことです。介護記録は、日々のケアを見える形にし、利用者支援をチームでつなぐための大切な実務です。現場で使いやすい一冊を、ぜひ手元に置いてみてください。


