今週の介護・福祉分野では、介護報酬の臨時改定、処遇改善加算、介護人材確保、ICT基盤整備、障害福祉の処遇改善要望など、現場実務に関わる重要な動きが見られました。
本記事では、Joint、シルバー新報、福祉新聞、シルバー産業新聞、WAMNETなどを横断し、2026年3月16日(月)~3月21日(土)に発信された注目トピックスを整理して紹介します。忙しい実務者の方が、1週間の流れを手早くつかめるよう、見出し・発信日・要旨・出典をコンパクトにまとめました。
🟦 Joint
🔗 介護報酬の臨時改定、訪問介護に最大28.7%の処遇改善加算
📅 発信日:2026.03.17
💡 要旨
厚生労働省が臨時改定に向けた告示を公布し、処遇改善加算の拡充内容が明らかになりました。とくに訪問介護で高い改善率が示された点は、人材確保や経営継続に悩む事業所にとって大きな注目材料です。今後は、加算率の数字そのものだけでなく、実際に賃金改善や離職防止にどうつなげるかが、事業所運営上の重要な論点になりそうです。
出典: 厚生労働省の告示・通知をもとにした介護ニュースJoint編集部記事/介護ニュースJoint
🔗 今年度の介護福祉士国試、合格率が大幅低下 合格者数も3年連続減 パート合格初年度
📅 発信日:2026.03.16
💡 要旨
第38回介護福祉士国家試験の結果が公表され、合格率は70.1%と前年度より大きく低下しました。受験者数は一定数いる一方で合格者数は減少しており、初年度導入のパート合格制度の影響も含めて、養成課程や受験支援のあり方が改めて問われています。介護現場にとっては、人材確保の入り口に関わるニュースとして、今後の推移も注視したいテーマです。
出典: 社会福祉振興・試験センター発表をもとにしたJoint編集部記事/介護ニュースJoint
🏛️ WAMNET
🔗 令和8年度介護事業実態調査(介護事業経営実態調査)へのご協力依頼について(介護保険最新情報Vol.1482)
📅 発信日:2026.03.18
💡 要旨
WAMNETには、令和8年度介護事業経営実態調査への協力依頼が掲載されました。この調査は、令和9年度介護報酬改定の基礎資料になる重要なもので、対象事業所には5月中旬頃から調査票が届き、回答期限は7月7日までとされています。現場にとっては単なる事務連絡ではなく、今後の報酬議論の土台づくりに関わる動きであり、回答精度の重要性も高いといえます。
出典: 厚生労働省・介護保険最新情報Vol.1482/掲載媒体:WAMNET
🟨 シルバー新報
🔗 一人ケアマネも算定対象 厚労省 処遇改善加算でQ&A
📅 発信日:2026.03.20
💡 要旨
厚労省のQ&Aで、介護職員等処遇改善加算の賃金改善対象に、一人ケアマネ事業所の代表者等も含み得る考え方が示されました。また、上位区分の要件として求められるケアプランデータ連携システムについては、単なる加入ではなく利用実績も重視される点が確認されています。小規模事業所ほど影響が大きく、算定準備と証拠管理の両面が問われる内容として押さえておきたい記事です。
出典: 厚生労働省Q&Aを踏まえた記事/シルバー新報
🔗 信頼される終身サポート業界へ 全国高齢者等終身サポート事業者協会 黒澤史津乃理事長
📅 発信日:2026.03.17
💡 要旨
身寄りのない高齢者等を支える終身サポート事業について、業界団体設立の背景と今後の課題を伝える記事です。契約支援や死後事務の需要が高まる一方、説明責任や倫理性、利用者保護の仕組みが強く求められており、単なる契約代行ではなく、本人意思を尊重した支援の質が問われています。高齢社会の周辺支援を考えるうえで、今後さらに注目度が高まりそうなテーマです。
出典: 全国高齢者等終身サポート事業者協会理事長インタビュー/シルバー新報
🟥 福祉新聞
🔗 介護人材は地域で育成 「入門的研修」で福祉法人が連携(埼玉)
📅 発信日:2026.03.17
💡 要旨
埼玉県三芳町で、社会福祉法人などが連携し、介護の「入門的研修」を地域で進めている取り組みが紹介されています。未経験者向けの入口づくりだけでなく、教える側の職員にとっても学び直しやスキル向上の機会になっている点が特徴です。人材不足を単に嘆くだけで終わらせず、地域全体で担い手を育てていく実践例として、今後の参考になる記事です。
出典: 福祉新聞編集部取材記事/福祉新聞
🔗 全産業水準まで増額を 日本知的障害者福祉協会が厚労省に要望
📅 発信日:2026.03.16
💡 要旨
日本知的障害者福祉協会が、障害福祉分野の賃金を全産業水準まで引き上げるよう厚労省に求めた動きです。あわせて、物価高騰対策や食費基準費用額の見直し、食事提供体制加算の引き上げなども要望されており、障害福祉の運営と人材確保を支えるうえで、処遇改善を賃金だけでなく制度全体から考える必要性が浮かび上がります。
出典: 日本知的障害者福祉協会の要望行動を伝える福祉新聞編集部記事/福祉新聞
🟩 シルバー産業新聞
🔗 「介護情報基盤」4月から順次運用開始
📅 発信日:2026.03.17
💡 要旨
介護情報基盤が、利用者本人、介護事業所、医療機関、市町村の4者間で介護情報を電子的に共有する仕組みとして順次運用開始される見通しです。紙や電話を中心としてきた情報連携の負担軽減が期待され、要介護認定情報やケアプラン情報などの共有によって、実務の効率化や支援の連続性向上にもつながる可能性があります。地域ごとの開始時期確認が実務上のポイントです。
出典: 厚生労働省老健局担当者の解説をもとにした記事/ケアニュース by シルバー産業新聞
🔗 処遇改善加算Q&A データ連携 来年3月末までに利用を
📅 発信日:2026.03.18
💡 要旨
6月の臨時報酬改定に関連し、処遇改善加算のQ&Aを整理した記事です。対象サービスや計画書提出、上位区分の要件など実務上の確認点が並ぶなか、とくにケアプランデータ連携システムについては、単なる加入ではなく、来年3月末までの利用が求められる点が注目されます。算定準備だけでなく、実際の運用実績まで視野に入れた対応が必要です。
出典: 厚生労働省Q&Aをもとにした記事/ケアニュース by シルバー産業新聞
📌 今週のひとこと
今週は、処遇改善加算や臨時改定に関する動きが複数媒体で目立ちました。一方で、介護人材の育成、介護情報基盤、障害福祉分野の処遇改善要望など、中長期の制度運営に関わる話題も並んでいます。日々の業務に追われるなかでも、こうした動きを週単位で整理して把握しておくことは、現場実務にも事業運営にも役立ちます。来週以降も、介護・福祉分野の重要ニュースを横断的に追いかけていきます。
この記事について
編集・解説:梅沢佳裕(ベラガイア17人材開発総合研究所 代表/最新福祉情報Blog「介護キャンパス」主宰)
介護・福祉分野の制度動向、現場実務、研修企画に関する情報を継続的に発信しています。本記事では、各媒体で公表されたニュース・記事をもとに、介護・福祉現場に関わる動きを横断的に整理し、要点がつかみやすい形で解説しています。
