介護福祉士国家試験の学習も中盤に入ってきました。
この時期からは、これまで覚えてきた知識を問題の中で使い、実際の得点につなげる学習を増やしていきます。
すべての科目が仕上がっている必要はありません。むしろ今の段階で確認しておきたいのは、自分の中にある「理解できている分野」「あいまいな分野」「まだ弱い分野」です。
問題を解くと、この差がはっきり見えてきます。
中盤の学習では、現在地を確かめながら、苦手分野を補い、得意分野を確実な得点源へ育てていきます。
まずは問題を解いて現在地を確認する
参考書を読んで理解したつもりでも、実際に問題を解くと迷うことがあります。
中盤からは、過去問や問題集を使う時間を少しずつ増やします。
確認したいのは正答数だけではありません。
- 用語や制度を覚えていなかった
- 似た内容を混同していた
- 問題文の条件を読み落とした
- 選択肢を二つまで絞ったが判断できなかった
- 正解したものの根拠を説明できない
こうした状態を見つけることが、中盤の学習では重要です。
正解した問題にも「迷った問題」があります。ここも復習対象に含めます。
苦手科目は範囲を絞って補強する
苦手科目が見つかったとき、参考書を最初から読み直す必要はありません。
誤答したテーマに範囲を絞って確認します。
たとえば「社会の理解」で介護保険制度を混同している場合は、制度の目的、対象者、利用までの流れを確認します。
「こころとからだのしくみ」で嚥下に関する問題を間違えた場合は、嚥下のしくみ、誤嚥、食事姿勢、観察ポイントまで関連づけます。
「認知症の理解」で支援方法に迷った場合は、認知症の原因疾患や症状だけで終わらせず、生活への影響や本人が感じている不安・混乱まで振り返ります。
介護福祉士国家試験では、専門用語の知識に加え、事例や生活場面を踏まえて判断する問題も出題されます。
苦手分野は、利用者の生活と結びつけて確認すると理解しやすくなります。
得意科目は安定した得点源にする

中盤になると、苦手科目ばかりが気になりがちです。
しかし、得意科目を確実に取れる状態にしておくことも重要です。
正解した問題では、次の3点を確認します。
- なぜこの選択肢が適切なのか
- ほかの選択肢のどこが不適切なのか
- 似た場面でも同じ判断ができるか
介護の基本、生活支援技術、コミュニケーション、認知症などは、実務経験を生かしやすい分野です。
ただし、職場で慣れている対応と、国家試験で問われる制度上・専門職上の考え方が一致しない場合もあります。
尊厳、自立支援、自己決定、ICF、リスク管理などの根拠と照らして確認すると、経験を試験で使える知識へつなげやすくなります。
一問一答・過去問・参考書を使い分ける
中盤からは、教材ごとの役割も意識します。
一問一答
専門用語、制度、身体機能など、基本知識の確認に向いています。
過去問・問題集
問題文の読み取り、事例の理解、選択肢の判断を確認できます。
参考書
誤答や迷った問題から、必要な知識へ戻るために使います。
すべての教材を毎回使う必要はありません。
問題を解く → 分からなかったところを確認する → 後日もう一度解く
この流れを作ると、参考書を読む目的も明確になります。
シフト勤務に合わせて学習内容を変える
介護職は、早番・遅番・夜勤など勤務時間が一定ではない方も多くいます。
そのため、「毎日20時から勉強する」といった時間固定型の計画が合わないこともあります。
曜日よりも、その日の勤務状況に合わせて学習内容を変える方が現実的です。
勤務日
まとまった時間を取りにくい日は、一問一答や前回の誤答確認を中心にします。
時間が取れる勤務日なら、その日のテーマを一つ決めて過去問や問題集を進めます。
夜勤前・夜勤明け
夜勤前後は集中力や体調に個人差があります。
無理に新しい範囲へ進まず、覚えた用語の確認や間違えた問題の見直しなど、負担の少ない学習に切り替える方法もあります。
睡眠を削って勉強時間を確保する必要はありません。
比較的時間が取れる日・休日
その週に間違えた問題を解き直します。
再び間違えた問題や、正解しても根拠があいまいだった問題を優先します。
苦手テーマを参考書で確認したり、まとまった数の過去問に取り組んだりするのも、このタイミングが向いています。
「勤務日は軽め、休日はまとめて」と固定する必要もありません。
自分の勤務と体調に合わせて、その日にできる学習を選びます。
まとめ|中盤は学習の精度を上げる時期
中盤の学習は、基礎知識を問題の中で使える状態へ移していく時期です。
進め方は、次の4段階で考えると分かりやすくなります。
- 問題を解いて現在地を確認する
- 苦手科目は範囲を絞って基礎を補う
- 得意科目は正答根拠まで確認する
- 教材と学習量を勤務状況に合わせて使い分ける
まだ試験直前ではありません。
今のうちに、自分がどこで迷うのか、何を混同しているのかを把握しておけば、秋以降の過去問演習や模試にもつながります。
まずは問題を解き、自分の現在地を確かめてみてください。
そこから次に取り組むべき内容が見えてきます。
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