【高齢者虐待防止研修】特養ホームけんちの里にて「虐待防止の体制づくりと取組」をテーマに研修を実施

14.登壇した介護研修・セミナー紹介

皆さま こんにちは ベラガイア17の梅沢佳裕です。

今回の研修は、東京都小平市にある特別養護老人ホームけんちの里様にて、「高齢者虐待防止の体制づくりとその取り組み」をテーマとした集合研修の講師を務めました。

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1.研修概要

■テーマ:ケアチームのメンバーが知っておくべき「高齢者虐待防止の体制づくりとその取り組み」

■開催日時:2025年8月5日(火)16:151~17:45(集合研修)

■研修場所:社会福祉法人 竹恵会 特別養護老人ホーム けんちの里

介護老人福祉施設けんちの里
特別養護老人ホーム(特別養護老人ホーム)けんちの里は、東京都東久留米市にある事業所です。入所されている方が健康で明るく充実した生活が送れるよう支援し、理念方針に従い質の高いサービスを提供します。また、職員研修や委員会活動を通し、人材育成やケ...

【研修プログラム】

  • 高齢者虐待防止とはなにか
  • 不適切ケアから始まる虐待リスク
  • 高齢者虐待防止の体制づくり

 ・委員会設置 ・指針整備について ・研修企画と進め方

  • 虐待防止とアンガーマネジメント

 ・特別ダイジェスト版

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2.研修の様子

今回の研修は、東京都登録講師派遣事業の一環として実施された集合研修で、現場のリーダー職を中心とした職員の皆さまがご参加くださいました。

本研修では、令和6年度の介護報酬改定により義務化された「高齢者虐待防止措置」に着目し、委員会の設置・指針の整備・担当者の配置・研修の実施という四本柱を中心に構成。これらが単なる制度対応に終わらず、現場で実効性を持つ体制となるよう、具体的な運用方法や構築のポイントを解説いたしました。

前半では、「不適切ケアと虐待の関係性」や「グレーゾーン対応の難しさ」についても触れ、虐待は突発的に発生するのではなく、不適切なケアや対応が重なった結果として起こること、また身体拘束や心理的圧力が「事故防止」の名のもとに正当化されてしまう危険性について、実際の現場での事例を交えて掘り下げました。

後半では、「怒りの感情の扱い方」についての特別ダイジェスト版で講義を実施。介護職が苛立ちや怒りを覚える場面を可視化し、それらがどのように虐待リスクにつながるか、またどうすれば感情を客観視し、コントロールできるのかを実践的に学びました。

コーピング・マントラやタイムアウトといった技法にも触れ、参加者の皆さまが実際に明日から使える内容、自分の中の“~べき”に気づける内容に配慮しながら研修を行わせて頂きました。

短時間の研修ではありましたが、職場全体で高齢者虐待防止の体制を見直すきっかけになったご様子で、講師としても非常に意義深い時間となりました。ご参加くださった皆さま、そして研修を企画・ご準備くださったご担当者様に、心より御礼申し上げます。

ありがとうございました。

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