【介護現場のカスハラ対策】富士宮市介護事業者連絡会オンライン研修レポート

14.登壇した介護研修・セミナー紹介

皆さま こんにちは ベラガイア17の梅沢佳裕です。

今回の研修は、富士宮市介護事業者連絡会様でのオンライン研修のご依頼を頂き、講師を務めさせて頂きました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

1.研修概要

■テーマ:【ハラスメント防止】適切な判断と対応が成否を分ける カスハラ対処と防止策

■開催日時:2025年7月29日(火)18:00~20:00(オンライン研修)

■主催:富士宮市介護保険事業者連絡協議会 様

(※株式会社ビズアップ総研・パートナー講師としての登壇)

【研修プログラム】

●講義①介護現場のカスハラはなぜ起こるのか

●講義②カスハラへの基本姿勢と対処方法

●講義③カスハラを防止するために

●講義④ハラスメント防止とその対策ポイント

―パワハラ・セクハラー

●ワーク:カスハラ事例~あなたはどう対処する?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

2.研修内容のご紹介・・・

今回は、オンラインにて富士宮市介護保険事業者連絡協議会様の広域研修の講師を務めさせて頂きました。

この研修のご依頼の発端となられたのが、訪問介護における利用者とのトラブル(カスハラ)事例の多発ということで、まさにカスハラのリスクが高まる一人で訪問した際のカスハラの事例です。

ご参加された皆さまは、入所系、通所系、訪問系と多様な現場でご勤務されており、それぞれ事業所の特性によるカスハラ体験などもお持ちのご様子で、ワークの際にはお互いに意見交換を活発にされていました。

ワークは、『【事例】利用者からの暴言・命令的態度― あなたならどう対応する?』というテーマで各事業種別に共通する事例を一つ作成し・・・

【設問】この事例にどう対応すべきか?

  • ●この言動はカスハラに該当すると思いますか?その理由は?
  • ●職員がその場でとるべき対応は?(言葉・態度・報告等)
  • ●このような事態を未然に防ぐには、どんな工夫ができますか?
  • ●自分がこの職員だったら、誰にどのように相談・報告しますか?

 上記の設問について5~6名程度のグループに分かれて、ブレイクアウトセッションを行いました。

カスハラ対処と防止策を講じるためには、事業所が指針を明確化し組織的な取り組みを行い、また職員がカスハラとは何かをよく理解して情報共有することが大切です。

2025年4月より東京都がカスハラ防止条例を施行し、介護のカスハラ窓口を設置しました。

介護現場におけるカスタマーハラスメント対策強化事業|介護保険|東京都福祉局
東京都では、介護現場の安全を確保し、安心して従事できる環境を整えることを目的として、介護現場におけるカスタマーハラスメント対策事業を実施します。

一般企業でもカスハラ対策については、さまざまな情報が発信されていますが、「介護のカスハラ」は、一般企業のそれとは相まみえない特性もあります。要介護である利用者には例えば認知症によるBPSDなどを背景とする強い口調やいわゆる暴力などもあるからです。

これらのケースをすぐにカスハラ対策として対応してしまうことは、介護専門職として要介護者のケアを放棄してしまう懸念があります。カスハラ対策とは別に認知症ケアとして課題をチームで共有し支援策を講じるなど、一般企業にはない「介護のカスハラ対策」の捉え方が非常に重要だと思います。

今回のワーク事例でも各グループ内でもこれらの点も多く議論されておりました。

研修には65アカウント(100名以上)の方がご参加いただきました。

誠にありがとうございました。

タイトルとURLをコピーしました